私は数年前から本格的に在宅勤務を始めましたが、自宅での仕事には一つ大きな悩みがありました。それは仕事中に家族が突然部屋に入ってきてしまうことです。会議中に子供が飛び込んできたり、集中がピークに達しているときに声をかけられたりすることで、思考が中断されてしまうストレスは想像以上に大きいものでした。仕事と私生活の境界線を物理的に引きたいと考えた私が、最終的に辿り着いた解決策が、書斎の扉を鍵付きドアノブへ交換することでした。もともとは標準的な握り玉のノブが付いていましたが、これを鍵付きのレバーハンドルタイプに変えることに決めたのです。 交換作業は自分で行いましたが、事前に寸法を念入りに測っていたおかげで、作業自体は三十分ほどでスムーズに終わりました。新しくなったドアノブは、レバーを下げるだけで簡単に開閉でき、何より内側のボタン一つで施錠できるのが魅力です。実際に使い始めてから、私の仕事環境は劇的に改善されました。鍵がかかっているときは仕事中というルールを家族と共有したことで、お互いに無駄な気遣いをすることがなくなり、会議中も背後を気にせず発言できるようになりました。物理的なロックがかかっているという事実が、これほどまでに心の平穏をもたらすとは驚きでした。 また、意外な副次効果もありました。これまではリビングの音が気になっていましたが、鍵をかけることでドアの密閉性がわずかに高まったのか、騒音が以前より軽減されたように感じます。鍵付きドアノブは、単に扉を閉ざすための道具ではなく、自分自身の時間と精神的なゆとりを守るための防壁となってくれました。もちろん、緊急時には外側からコインで開けられる非常解錠機能付きのものを選んだので、万が一の際も安心です。たった数千円の投資とわずかな作業時間で、これほどまでに生活の質が向上するなら、もっと早くやっておけばよかったと痛感しています。今ではこの書斎が、私にとって最も集中できる特別な聖域となっています。
在宅勤務の集中力を高めるために鍵付きドアノブを選んだ話