大切な財産や書類を守るための金庫選びは、多くの人にとって一生に数回あるかないかの大きな買い物です。インターネットで検索すれば数えきれないほどの製品が出てきますが、本当におすすめできる金庫に出会うためには、まず自分が何を最も重視したいのかを明確にする必要があります。金庫には大きく分けて火災から守るための耐火金庫と、盗難を防ぐための防盗金庫の二種類が存在します。一般家庭で最も需要が高いのは耐火金庫ですが、これは内部の温度を一定以下に保ち、紙の書類が燃えないように設計されています。しかし、耐火性能があるからといって必ずしも盗難に強いわけではないという点は注意が必要です。本格的な盗難対策を考えるなら、バールでのこじ開けやドリルによる破壊攻撃に耐えられる性能を持った、防盗試験に合格したモデルを選ぶのが正解です。また、最近のトレンドとしては、操作性の高いテンキー式や指紋認証式の人気が高まっています。暗証番号を入力するだけで瞬時に解錠できるテンキー式は、家族全員で共有しやすく、利便性に優れています。一方で、伝統的なダイヤル式は電池切れの心配がなく、故障のリスクが極めて低いというメリットがあります。設置場所については、クローゼットの中や押し入れの奥などが一般的ですが、床の耐荷重を確認することも忘れてはいけません。あまりに重い金庫を一点に置くと、床が歪む原因になることもあるからです。さらに、金庫の中に入れる物の量も重要です。A4サイズの書類を折らずに入れたいのか、通帳や印鑑などの小物だけで良いのかによって、必要な内寸は大きく変わります。カタログ上の外寸だけで判断せず、必ず内部のサイズを確認し、さらに棚板や引き出しの使い勝手もチェックすることをお勧めします。信頼できるメーカーの製品を選び、アフターサービスが整っているかを確認することも、長く使い続ける上では欠かせない要素です。