トイレのドアが開かなくなる原因は、ドアノブの故障だけではありません。特に古い家や、湿気がこもりやすい環境にあるトイレでは、「湿気によるドアの膨張」が原因で開かなくなることがあります。この現象は、木製のドアで特に顕著に現れ、季節の変わり目や雨の多い時期に頻繁に発生します。木材は湿気を吸収すると膨張し、乾燥すると収縮する性質を持っています。トイレは、お風呂の隣にあったり、換気が不十分だったりすると、常に高い湿度にさらされがちです。このため、ドアの木材が湿気を吸い込み、ドア枠との隙間がほとんどなくなるほど膨張してしまい、ドアが引っかかって開かなくなってしまうのです。このような場合の対策としては、まず「換気を徹底する」ことが最も重要です。トイレの換気扇をこまめに回したり、窓がある場合は定期的に開けて空気の入れ替えを行ったりすることで、室内の湿度を下げることができます。また、除湿剤を置くのも効果的です。次に、「ドアの引っかかり部分を特定し、調整する」ことを検討します。ドアが開かない状態で、どこが引っかかっているのかをよく観察してみましょう。ドアの側面や上下がドア枠に擦れているようであれば、その部分を削ることで解消できる場合があります。ただし、これは専門知識と技術が必要な作業であり、自分で無理に行うとドアを傷つけたり、見栄えを損ねたりする可能性があるため、自信がない場合は「専門業者に依頼する」のが賢明です。ドアの建付け調整や、ドアノブ・ラッチの調整で改善することもあります。湿気によるドアの膨張は、普段からの適切な湿度管理と、必要に応じた専門家による調整で防ぐことができます。